【警視庁が「つばさの党」に家宅捜索】「現に警察は来ていないでしょ」選挙直後、余裕綽々で語っていた党首&候補者90分インタビュー

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小池氏の政治生命を絶つことに貢献できた

――本来、選挙は当選することを目的として、有権者に主義主張や政策を訴えて支持を集めるものです。今回の手法は相手の批判ありきだった。

根本氏 その通りです。真面目にやろうが組織票相手では選挙には勝てない現実がある。であれば、高い供託金を払っているわけですし、まず我々の知名度をあげていくことを目的にこういう手法を取った。国民の過半数が支持政党なしという民意にも表れているように、今の国政政党には何も期待できない。けれど、選挙になると組織票で当選してしまう。民主主義もクソもない。まずはぶっ壊してみようぜってことでやりました。

黒川氏 ここまでのやり方をしたのは僕らが初めてでしたが、実験としてやってみて票を得られなかったのは事実です。一方、乙武・小池陣営の票数もかなり低い結果となった。それについて僕らは手応えを感じている。この結果を受け、もう小池さんは国政復帰を諦めただろうと政治に関わる人たちはみんな見ている。

 言葉を選ばずに言うと、小池氏の政治生命を絶つことに貢献できたと考えています。維新の会の二番煎じみたいな綺麗事だけを言って、自民・公明となんら中身が変わらない既得権益政党が国政政党になることを阻止できたこと。そこに僕らの価値はあったのではないかと思う。僕らの理念から言うと、社会的正義を果たしたということ。

――やりすぎだったと振り返るところはないですか。

根本氏 改善する気は一ミリもありません。もし警察が来るとしたら今朝(4月30日)かなと思っていましたが来なかった。ニュースでも“警告をした”と言っているだけでしょう。違法ではないのです。マスコミは過剰に騒いでいる。

黒川氏 私もやりすぎたので何かを変えようとは一ミリも思っていません。社会的にご批判があるのも想定の範囲内。ここまで多様化した社会の中で、我々にネガティブな意見を拾うよりも応援してくれている意見を代弁していくことが大事だと思っています。最終日の演説にも100人以上の人が駆けつけてくれて、「もっとやってくれ」と声をかけてくれた。

 別に攻撃だけをやっていこうという考えではなく、どこかで変わりうるとも思っている。僕らがやろうとしているポジティブな話も聞きたいという人も多かったので、最終日は他陣営の凸をやめて自分たちの街頭演説活動をやった。ただし悪いことをやっている相手を徹底的に批判するのは僕らの持ち味なので、そこは変わらないと思います。

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