「シティーハンター」Netflixで1位の快挙 鈴木亮平が「心震える」と歓喜も…諸手を挙げて喜べない事情

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韓国の映像プロ集団

“Coloring(カラーリング)”とは聞きなれない言葉だが、映画製作において色彩を調整し映像の見た目や雰囲気を制御する専門家を指す。具体的にはデジタルソフトを使用して彩度、明るさなどを調整することで、シーンや映画全体の雰囲気や感情表現を強化したり、青色を寂しさや悲しみ、赤色を情熱や危険といった感情と関連付けて表現したりする。これらの技術を使って映画の統一感や一貫性を演出することで、映画全体がまとまりのある美しい映像になる、という。

「担当したのはVFX(視覚効果)や色調技術で知られる韓国のDEXTER STUDIO(デクスタースタジオ)です。アカデミー賞受賞作の『パラサイト』やゾンビパニック映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』のほか、昨年12月にNetflixで公開され世界を席巻した日本原作ドラマ『幽☆遊☆白書』まで手がけています。Netflixの作品では欠かせない映像プロ集団です」(前出の放送ライター)

 実際、同社はYouTubeに映像処理の工程を公開しており、「パラサイト」では何もないところに道路や豪邸がCG(コンピューターグラフィックス)で出現していて驚かされる。

「エンドロールには他にもインドやタイに本拠地を置く米系企業の名があります。VFXや色調調整の技術では海外に頼るところが大きく、その甲斐あって歌舞伎町のダークな雰囲気が見事に作られました。『シティーハンター』の成功はNetflixの潤沢な予算とネットワークで世界との協業ができたおかげ、と言ったほうが実態に合っていると思います」(同)

 世界を“もっこり”させた「シティーハンター」。早くも続編を期待する声が高まっている。

デイリー新潮編集部

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