「スカウトマンを怖がって逃げた」「サッカーではラフプレーも」 恩師が明かす山崎賢人の少年時代

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大スターになったら

 私生活では広瀬すず(25)との熱愛が報じられたこともある。やはり少年時代から二枚目だった?

「戦隊モノでいうと中心のレッドではなくイエローなのに、真ん中に出てきて、“いや、お前イエローだから”とツッコまれる感じです。何回スベって、何回笑いを取ったか分かりません」

 そんな三枚目として過ごしていた中3のある日、運命を左右する転機が訪れる。

「代々木公園で試合を終えて、ジャージ姿で帰っていると、原宿駅前でスカウトマンに声をかけられたんですね。最初は怖がって、その場から逃げて何時間かたって駅に戻ったら、まだいる。結局、名刺を渡されたそうです。ここが賢人のかわいいところですが、今度は仲間に名刺を見せびらかしながら、“俺が大スターになったら、リオのサッカーグラウンド造れるじゃん”と言っていたらしいんですよ。それほどクラブへの愛情を持ってくれていたんですね」

フランクで飾らずオーラはゼロ

 が、トントン拍子に話が進んだわけではない。

「中3の夏は悩んだ顔をしていました。スカウトがなければクラブのU-18に入る気まんまんだったと思います。当時はそれほど興味のない芸能界でやっていけるかわからず、家では“やらない”と言っていたそうですが、その事務所に所属する他の芸能人を見て安心したお母さんから“とりあえずやってみれば”と背中を押されたと聞きました」

 後の活躍ぶりを監督は予想していなかった。

「今の結果があるのは彼の努力や人間性のたまものだと思います。実は、僕は彼が売れるイメージがなかったんですよ」

 と笑って、最後にこんな秘話を明かす。

「コロナ前、賢人と同い年の子が開いてくれた飲み会に賢人も来ていました。顔も隠さずに赤羽まで来てね。売れてからもフランクで飾らない。オーラはゼロ。“ハイボール三つください”と女の店員さんに言っても、気付かれませんでしたから」

 超売れっ子俳優も、師にとっては永遠の“サッカー小僧”なのかもしれない。

週刊新潮 2024年5月2・9日号掲載

ワイド特集「黄金狂時代」より

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