元TBS・海保知里アナ「ずっとアングラも良いな」 退社、結婚、移住、出産、子育てで達した境地

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中国人の先生の回診

 もしかして原因は「ジャンクフードや健康に気を遣わない怠惰な食生活が影響しているのではないか」と考え、ニューヨークでは自然食の料理学校に通い始めた。料理学校の卒業資格を取るには インターンとしてレストランで働くことが条件で、ミシュラン星獲得シェフの経営するレストランで1カ月間働いたこともあったという。「南米の方と一緒に地下で大量のニンジンの皮をむいたり、後半は厨房にも立ちました 」。

 料理学校では、思わぬ出会いがあった。

「クラスメイトの旦那さんが 鍼の学校に通っていて、『鍼で不妊治療もやっているから学校へおいでよ』と言われ、一度鍼治療をしてもらいました。すると、そこへ偶然、舌学の権威という中国人の先生の回診に遭遇。舌を見ると体の調子が分かるというので、私の舌の表や裏をまんべんなく見てもらったら『子宮筋腫があるから、今すぐ婦人科に行ったほうがいい』と言われました」

 婦人科に行ったら、子宮内膜からポリープが10個ほど見つかり、すぐに手術したという。

「あの時は本当にびっくりしましたね。その後、子どもに恵まれましたが、もし、舌の権威の先生に会わなかったら、どうなっていたかわからなかった。でも、あの先生は誰だったんでしょうか。ネットで調べても全然出てこなかったです。あれ以来、自分が直感的にピンときたことはなるべく、やるようにしています」

 紆余曲折ありながらも、現在は、子ども2人に恵まれ、家族4人が元気に仲良く暮らしているだけで「よかった」と思うようになった。生活の中では、TBS時代の経験があちこちで生きているという。そもそも、なぜ、TBSに就職したのか。インタビュー第2回に続く。

デイリー新潮編集部

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