【那須2遺体遺棄】蓋を開ければショボすぎた「黒幕」 口裏合わせで踏ん張っているが「運転手チェンジなどの不自然な行動はすべて防カメに映っている」
途中下車して車を乗り換えた後で再び「運転手をチェンジ」
残る3人が乗ったレンタカーが空き家に到着したのは0時頃。そこで宝島夫妻と一緒に車を降りたところまでは前田容疑者も認めているのだが、
「突然、隠れていた2人が襲ってきたので、怖くなって車に乗り込み一人で逃げたと供述しています。ただ、逃げた後も110番をしていない。ありえない話」(同)
同様に不自然な行動をしていたのが関根容疑者だ。五反田駅付近で降りた後、近辺に予め置いていた自分名義の白いベンツに乗り込み、空き家近辺に向かっていたのだ。そればかりか、
「犯行が行われていたと思われる時間帯に、空き家の周りをグルグル回っているのです」(同)
一方、実行部隊の監視役を担っていた佐々木容疑者も空き家近辺を歩いていたのが確認されている。午前2時頃、レンタカーは佐々木容疑者をピックアップして上野へ。関根容疑者が乗っていた外車も、揃って上野駅近辺のパーキングに停車するのだが、
「いつの間にか車の運転手が変わっていて、ベンツを前田容疑者が、レンタカーを関根容疑者が運転していた」(同)
指示役の佐々木容疑者は「完落ち」
つまり黒幕などと騒がれて続けたわりには、最初から最後まで怪しい動きをしていたわけだ。
「防犯カメラを張り巡らせた東京のど真ん中でこんな大胆な犯行に及びながら逃げ切れるわけがない。ただ、関根容疑者も前田容疑者同様、『自分は知らない』と踏ん張って否認を続けています」(同)
だが、無駄な足掻きである。直接指示した佐々木容疑者が既に“完落ち”しているからだ。
「当初、『非通知設定の知らない番号から電話がかかってきて、遺体の処理を依頼された』と供述していた佐々木容疑者ですが、すでに『関根容疑者からカネを積んで依頼された』とすべてうたっています」(同)
当初は「トクリュウを使った複雑な犯行」などと騒がれた今回の事件。蓋を開ければ、犯行現場に夫妻を誘き出した関根容疑者がハナから怪しかったわけで、黒幕から末端までボロ出しまくりの杜撰な犯行だった。死体損壊容疑で逮捕された6容疑者はこれから順次、殺人容疑でも再逮捕される見通しだ。
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