藤浪晋太郎(30)に阪神でも日本ハムでもない“選択肢” 「トレード画策」のウラにはマイナーでの“意外な評判”
阪神にも日本ハムにも藤浪の働き場所はない
それゆえ、一部メディアでは、7月末に設定されているNPBの移籍期限までの日本球界復帰が取り沙汰されているのだ。候補に挙げられるのは阪神や日本ハムである。阪神は岡田彰布監督が藤浪の去就が未定だった昨オフに復帰を検討したとされる。日本ハムは新庄剛志監督就任直後に獲得を熱望し、再生に意欲を示した過去がある。
さる元NPB球団監督はしかし、両球団が獲得に乗り出すことに懐疑的だ。
「今の阪神と日本ハムに藤浪が割って入る余地はあるでしょうか。投手は何人いても困ることはないとはいえ、特に阪神は投手陣の駒がそろっています。日本ハムも新庄監督が進退を懸けて臨んでいる今季は上位争いに絡んでいます。藤浪を欲しがっていた就任1年目の時とはチーム状況が違います」
その他のNPB球団の獲得の可能性にも、元監督は否定的だ。
「シーズン途中に補強するということは即戦力として使いたいということ。先発としてもリリーフとしても、今の藤浪のように投げてみないと分からない状態では手を出しづらいでしょうね」
マイナーでも筒香と重なる前向きさ
オフに入っても展望は明るくない。その時のチーム事情で獲得に動くNPB球団が出てこないとは限らないが、オファーはここ2年の藤浪が手にしたメジャー契約には遠く及ばないに違いない。
「メジャー帰りという話題性に加え、球の強さや故障がないという持ち味はあります。しかし、もう潜在能力だけで評価される年齢は過ぎ去っています。日本の球団のオファーが阪神の最終年(2022年)の年俸(推定4900万円)を大きく上回るとは思えません」(在京セ・リーグ球団編成担当)
メジャー昇格も日本復帰も見通しが立たないとなれば、藤浪の進路の選択肢は大幅に狭まってくるのだが、前出の米大手マネジメント会社の代理人は意外な選択肢を口にする。
「今後もマイナー暮らしが続いたとしても、メジャーを目指していくかもしれません。藤浪自身はアメリカでの生活にフィットしているようですから」
マイナーに耐え続けた選手では、近いところでは筒香嘉智外野手(現DeNA)が思い浮かぶ。昨季はメジャー昇格がなく、今季もマイナー契約の招待選手としてジャイアンツの春季キャンプに臨んだ。そして今季序盤に日本球界に復帰したものの、最後まで米国に未練を残した。
「藤浪はボラスも認めていたように、積極的に英語を話し、チームメートと打ち解けようとしています。通訳なしでも十分にコミュニケーションを取れています。初めてのマイナー暮らしでも前向きさは失っていないようです。筒香と重なるところもあります」
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