「突然『ここで脱いだらシュールで良くない』って…」「見つかってたら捕まってた」 手塚理美と川上麻衣子、二人の女優が明かす篠山紀信さん秘話

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公表しないはずの写真がなぜ?

 川上は幼少期、日本とスウェーデンを行ったり来たりの生活を送っていた。

「スウェーデンではサウナに入って、そのまま湖にドボンなんてこともあったので、自然の中で裸になることに抵抗がなかったんですね。ただ、撮るにしても公表はしないということになっていました。でもそれが……」

 出版されてしまったのである。令和の現代では“不適切”では済まされない大問題になっているかもしれない。しかし、公表しないはずがなぜ?

「日本に戻ってから、撮った写真を篠山さんのスタジオで観る会があって、すごく大きなスクリーンでクラシックをかけながら、事務所の社長と両親が観ていたんです。それで公表しないはずの写真も出てきて、版元さんは『これは出さなくてもいいですよ』って言ってくださったんですけど、うちの父が『出さなきゃもったいない』と。そのひと言で全てが変わってしまいました」

「あの時撮っといてもらえばよかったわ」

 ちなみに、掲載に反対だったというお母上は、

「スウェーデンに詳しいということで、スウェーデンだけ母がついてきたんですけど、そこで篠山さんが母を撮りたがって。『親子二人でサウナに入っているのを撮りたい』って言うんで、母は逃げ回ってました」

 いったいどんなふうに口説いていたのか。

「もうしつこいくらいに『撮ろうよ、撮ろうよ』と。『絶対に奇麗に撮るから』って口説くんです」

 腕は確かだ。うそではない。

「母も今になって、『やっぱりあの時撮っといてもらえばよかったわ』って言っています」

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