「突然『ここで脱いだらシュールで良くない』って…」「見つかってたら捕まってた」 手塚理美と川上麻衣子、二人の女優が明かす篠山紀信さん秘話

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 今年1月に83歳で亡くなった写真家・篠山紀信さん。三島由紀夫からジョン・レノンまで半世紀以上にわたり時代を象徴する人物を撮影し続けたが、今をときめく女優たちの写真集はたびたび世間を驚かせた。

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 手塚理美(62)もその一人だが、彼女が初めて脱いだのは篠山さんの前ではなかった。

「20歳になる前、小学生のジュニアモデル時代からお付き合いがあった沢渡朔(さわたりはじめ)さんに撮っていただきました」

 と手塚が振り返る。

「その後、週刊朝日の表紙の撮影で篠山さんと初めてお会いした際に『沢渡だけずるい。僕にも撮らせて』と。沢渡さんに嫉妬していたみたい。私は“おじさんとおじさんの対決”に巻き込まれた感じ(笑)」

 脱ぐことにためらいはなかったのか。

「10代の記録として残したかった。沢渡さんの作品も好きでした」

対照的だった二人の写真

 日本大学芸術学部写真学科で同期だった沢渡と篠山さんは、このとき既に“二大巨匠”と称されるほどの存在になっていたが、撮影スタイルは対照的だった。

「沢渡さんは無口で何を考えているか分からない。撮影中にふらっとどこかに行ってしまうこともありました。作品は、素のままの姿を残しつつも、どこか現実離れした世界を写している感じ。そこには“透明な私”がいました。もちろんそれも私に違いないのですが」

 一方の篠山さんは、

「沢渡さんの写真とは違う、静かに燃える炎のようなものが写っていました」

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