「殺したいくらい憎んでいたはず」 那須2遺体事件、“パシリ”だった娘の内縁の夫の素顔…「宝島さん夫妻が亡くなって得するのは彼」

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なぜ憎悪を募らせたのか

 那須の山中で凄惨な状態の遺体が発見されてから3週間余り。宝島龍太郎さん(55)夫妻の死体遺棄事件は、ようやく“首謀者”が逮捕されるに至った。刺青びっしりのチンピラの風体ながら、宝島さんの妻の「パシリ」だった「長女の内縁の夫」は、なぜ憎悪を暴発させたのか――。

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 死体損壊容疑で新たに逮捕されたのは、関根誠端(せいは・32)。被害者である宝島龍太郎さん、幸子さん(56)夫妻の長女の内縁の夫だ。当局は彼を事件の首謀者と見ている。

 彼は“義理の両親”になぜ憎悪を募らせたのか。そして、なぜそれを暴発させたのか。

 本人のものとみられるSNSなどによれば、関根容疑者は東京都台東区育ち。地元の小学校、文京区内の中学校を出た後、都内の私立高校などを経て、外国語の専門学校へ。その後、8年前には経営コンサルの会社を設立している。

「チンピラそのもの」

 そんな彼が宝島一家と接点を持つようになったのは、この2~3年のこと。宝島夫妻の娘と“内縁関係”になって後(のち)だ。

「関根は『宝島ロード』(夫妻が経営する店舗周辺の通り)によくいました」

 と語るのは、この界隈で店を経営していた、さる飲食店オーナーである。

 このオーナーは宝島さん夫妻とトラブルになり、そこに関根容疑者も関連してくるが、この件については後述する。

「関根がこの界隈に現れるようになったのは、一昨年の末から昨年辺りでしょうか。宝島さんの娘さんの“旦那”で、その娘さんが連れてきた。見た目からしてチンピラそのもの。両腕から首にかけて、刺青がびっしりと入っていました。それを隠すためか、夏でも長袖ばかり着ていましたね」(同)

「あれだけ人前で怒鳴られれば……」

 関根容疑者の役割は宝島さんの店のマネージャー兼、夫妻の運転手。他店とトラブルがあった時は、その処理役となり、また夫妻が移動する時には、車で送迎役を任されていた。

「ある店の従業員には彼が連れてきたメンバーが多くいた。しかし、中にはやっぱり刺青のあるチンピラみたいな奴もいました」(同)

 周囲には強面風に映っていた関根容疑者だが、“義母”にはからきし弱かったという。

「もともと亡くなった奥さんは、娘さんが関根と交際することに反対していたらしい。で、関根は店の前で散々、奥さんからわんわん文句を言われていました。でも、反抗することもなく、黙っている。あれだけ人前で怒鳴られれば殴りたい気持ちも出てくるでしょうけど、あの一家では奥さんが一番権力を握っていて、逆らったら生きていけないですからね。じっと耐えていたんじゃないかな」(同)

「殺したいくらい憎んでいたはず」

 このオーナーが数年前に夫妻の店の近くに自らの店をオープンさせると、幸子さんが彼の店に営業妨害を繰り返すようになった。その際迷惑行為、いや侵入犯罪を働いていたのが関根容疑者だという。

「あいつがうちの店に侵入してきて、チンピラみたいにわんわんわんわん大きい声を出してお客さんを帰らせていたんですよ。他にも、ポルシェのオープンカーに乗って、うちの近くまで来たことがありましたね」(同)

 昨年9月、関根容疑者とその妻、つまり宝島夫妻の娘は、新しく飲食店業の会社を立ち上げている。

「実質の金主は宝島夫妻といわれていました」(同)

 まさに一体のように見える夫妻と関根容疑者だが、宝島さんの会社の商業登記簿を見ると、気になる動きが。

 同社の取締役には、夫妻の長女である関根容疑者の“妻”が入っていたが、今年1月には辞任し、姿を消している。そしてその代わりに彼女の妹が取締役に入っているのだ。

 この動きは一体、どんな関係の変化があったのか。

 夫妻の知人が言う。

「もちろん関根は、“義母”に公然と罵倒され、いいように使われ、殺したいくらい憎んでいたはずですよ。でも動機はそれだけじゃないでしょ。宝島さん夫妻が亡くなれば、一番得をするのは、あれだけの数の店を継げる可能性もある自分自身。彼にとっては実に魅力的な話ですよね」

 5月9日発売の「週刊新潮」では、宝島さん夫婦が近隣で抱えていたトラブルや、関根容疑者の素顔について詳しく報じる。

週刊新潮 2024年5月16日号掲載

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