春ドラマ16本「視聴率調査」 話題の「アンチヒーロー」「Believe」、早くも失速した作品は?

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ドロドロ昼ドラマ臭を漂わせる「Re:リベンジ」

14:フジテレビ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(木曜午後10時、同25日放送の第3回)個人2.4%、コアは1.5%で12位

15:テレ朝系(制作.ABC)「ミス・ターゲット」(日曜午後10時、同28日放送の第2回)個人2.0%、コアは0.8%で第16位

16:日本テレビ「ACMA:GAME アクマゲーム」(日曜午後10時30分、同28日放送の第4回)個人1.9%、コアは2.0%で6位

「Re:リベンジ」は赤楚衛二(30)が主演し、錦戸亮(39)が助演する大病院を舞台とした権力闘争劇、復讐劇。定石通りにつくられており、このジャンルが好きな人には堪えられないだろうが、ダークな作品が苦手な人は敬遠するはず。かつてのドロドロ昼ドラマ臭を漂わせている。

「ミス・ターゲット」は松本まりか(39)が演じる元結婚詐欺師が婚活に励む物語。こちらは古き良き2時間ドラマシリーズの空気を感じさせる。大苦戦が続いている放送枠である。

「ACMA:GAME アクマゲーム」は最初からコア層に狙いを絞り切った作品。日テレとしては個人の数字は全く気にしないだろうが、コアの数字はもっと上げたいはずだ。

 視聴者は鋭い。言うまでもない。見応えのある作品の視聴率は自然と上がるが、そうでなはい作品の数字は決して上がらない。動画配信サービスで国内外の作品を観る人が増える一方だから、ますます眼力が上がっている。簡単に高視聴率が得られる時代ではない。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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