春ドラマ16本「視聴率調査」 話題の「アンチヒーロー」「Believe」、早くも失速した作品は?

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日本では新しい設定の「ブルーモーメント」

4:フジテレビ「ブルーモーメント」(水曜午後10時、同24日放送の第1回)個人4.8%。コアは2.9%で2位

5:日本テレビ「花咲舞が黙ってない」(土曜午後9時、同27日放送の第3回)個人4.1%、コアは1.7%で10位

6:テレビ朝日「Destiny」(火曜午後9時、同23日放送の第3回)個人3.8%、コアは1.9%で7位

7:フジテレビ「366日」(月曜午後9時、同22日放送の第3回)個人3.5%、コアは2.3%で4位

8:テレビ東京「ダブルチート 偽りの警官」(金曜午後9時、同26日放送の第1回)、個人3.3%、コアは0.9%で15位

「ブルーモーメント」は人気者・山下智久(39)の5年ぶりの民放主演作。気象災害に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)という設定も日本では新しく、期待作だが、不自然と思えるセリフがたびたび登場するのが気になる。演技派・夏帆(32)の果たす役割に注目。

「花咲舞が黙ってない」は爽快な勧善懲悪ものに仕上がっているが、やや難解な金融用語が登場し、大人社会の醜さを描いているからか、若い世代の支持が高くない。コアの獲得が最優先課題の日テレには物足りないのではないか。

 石原さとみ(37)主演の「Destiny」はストーリーも俳優たちの演技も安定の一語。ただし、30代以上の出演者ばかりだから、若い世代の視聴率は上がらないのはうなずける。

 広瀬アリス(29)主演の「366日」は、最近の月9にしては珍しく猛批判を浴びていない。青春末期の若者たちの純情が、ラブストーリー否定派の胸も打つのか。設定も新鮮。

「ダブルチート」の放送枠はこれまで大苦戦していたものの、この作品の視聴率はいい。ドラマづくりで定評のあるWOWOWとの共同制作が生きた。向井理(42)が演じる中村主水のような二面性のある警官も愉快。ただし、若い世代には人気薄。

「くるり」第2回以降はストーリーが平板に

9:フジテレビ「イップス」(金曜午後9時、同26日放送の第3回)個人3.1%、コアは2.1%で5位

9:フジ系(制作.関西テレビ)「アンメット-ある脳外科医の日記-」(月曜午後10時、同22日放送の第2回)個人3.1%、コアは1.8%で8位

11:日本テレビ「街並み照らすヤツら」(土曜午後10時、同27日放送の第1回)個人3.0%、コアは1.8%で8位

12:TBS「くるり~誰が私と恋をした?」(火曜午後10時、同23日放送の第3回)個人2.9%、コアは1.7%で10位

13:「9ボーダー」(金曜午後10時、同26日放送の第2回)個人2.7%、コアは1.3%で14位

「イップス」は篠原涼子(50)が演じる作家とバカリズム(48)扮する刑事が殺人事件のトリックを暴く。惜しいのは犯人の動機の弱さ。「そんなことで人を殺す?」である。

「アンメット」は主演・杉咲花(26)の演技が相変わらず出色。ストーリーもよく練られている。森本慎太郎(26)主演の「街並み照らすヤツら」はシャッター商店街の悲哀に事件が絡む異色のストーリー。今後の展開次第では人気が出るかも知れない。

「くるり」は生見愛瑠(22)が演じる主人公が記憶喪失に。第1回では職場内のくだらない不文律も忘れたため、派遣社員を差別することに怒りの声を上げた。痛快だった。しかし、第2回以降はストーリーが平板になってしまった嫌いがあり、テンポも遅く感じる。

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