“何となくダルい”から抜け出せない…「パンばかり食べる人」にも意識してほしい改善術を専門家が解説

ライフ 食・暮らし

  • ブックマーク

 ダルい、体が重い…、特に気圧が低下したり大きく変動したりするタイミングで、頭痛がする、めまいがする……そんなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。

 気圧予報に基づく体調管理アプリ・頭痛ーるのユーザーアンケートによれば、実は「気象(気圧等)の変化による体調不良」で頭痛の次に多かったのが「だるさ」だといいます。

『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』から、一部抜粋・再編集してお届けします。

 ***

だるさは「体からのシグナル」

 自律神経の中でも副交感神経が優位に立ちすぎると、だるさを感じやすくなります。医学博士の舟久保恵美先生は「人間の体が気圧の変化で影響を受けていて、休んだ方がいいというシグナルを送っていると考えてください」と言います。

 学校や職場で、だるさの症状が出たときは、15~20分程度、保健室や休憩室で休ませてもらうと少しは楽になるはずです。気圧の変化が収まれば症状がなくなる人も多いので、それまでは休ませてもらうのが一番良いです。気圧の変化で体調が悪くなる、という症状については何かの折に、周囲の人に話しておいた方が良いでしょう。

 ただ、「寝すぎると、余計にだるさを引き起こすので注意が必要です」というのは漢方アドバイザーの久保奈穂実さん。体調が第一なのはもちろんですが、少し動けそうならストレッチやウォーキングをした方が、体が軽く感じられると言います。産婦人科医の清水なほみ先生も「運動すること、メリハリのある生活をすること」が大切だと強調しています。

「だるいときに無理やり動く必要はありません。ただ、休日はお昼まで寝てどこにも出掛けず、ずっと家でゴロゴロしている、という人が余計にだるさを感じるケースが多いです。ある程度、肉体的な疲労感が伴わないと、良質な睡眠や疲労回復にはつながりません」と注意を促しています。

血糖値コントロールでだるさを解消

 食生活でできる工夫もあります。

 清水先生は「高血糖や低血糖の状態になると、だるく感じる人が多い」として、「糖質を控えて血糖値を安定させるのが有効」だとアドバイスしてくれました。ほかにも不足すると疲れやだるさの原因となる鉄や亜鉛もしっかり取った方が良い、とのこと。手軽に食べられるパンや麺類、米ばかりの食生活では不足しがちな栄養素なので、時にはサプリメントを使うなどして、補いましょう。

むくみを取り除いてみるのもポイント

「体が重だるい感じは、水分代謝が悪く、体内に余計な『湿』(東洋医学では体調を悪くする余分な水分を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます)がたまっている状態です」と指摘するのは久保さん。

「湿」を取り除くために、久保さんがおすすめしている料理は、むくみを取り除くヒジキと、気の巡りを良くするシソを組み合わせた「梅シソヒジキのふりかけ」です。

【レシピ】梅シソヒジキのふりかけ

(1)ヒジキ(今回はお手軽な水煮缶を使用)をサッと炒めます。
(2)粗く刻んだシソとたたいた梅干しを入れ、さらに炒めます。
(3)しょうゆ、みりんを大さじ1ずつ入れ、煮詰めたら完成。お好みで白ごまを混ぜて。

 ***

『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』より一部抜粋・再構成。

〈取材・監修協力〉
舟久保恵美 気象病研究者、医学博士
慶應義塾大学医学部神経内科非常勤講師。内田洋行健康保険組合保健師。日本で唯一、低気圧頭痛を専門にする産業保健師。

清水なほみ 産婦人科医、ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ 院長
日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。女性医療を通して、美と健康をサポートしている。

久保奈穂実 漢方アドバイザー、国際中医薬膳管理師
芸能・音楽活動中、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。成城漢方たまりにて漢方相談・薬膳講師を担う。

デイリー新潮編集部

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。