オイルマネーでサッカーの国際大会は中東の独壇場…それに比べに日本の現状は?

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26年と27年はサウジ開催

 ところが22年5月、新型コロナウイルスが流行した影響で中国が開催を断念。同年10月、AFC(アジアサッカー連盟)は理事会で代替開催国をカタールに決定した。

 カタールにとっては22年のW杯に続くビッグイベントの開催だが、23年2月にカタールサッカー協会はアジアカップの開催日程を24年1月12日から2月10日と発表。それと同時に1月に開催予定だったU-23アジアカップを4月開催へと変更した。

 この変更に伴い、1月ならともかく4月はヨーロッパのリーグ戦が佳境を迎えるため日本は“海外組”の招集がより困難になり、なおかつ日中の最高気温が35度を超える猛暑での大会を余儀なくされている。

 そして気の早い話だが、2年後のU-23アジアカップ2026と、3年後の27年アジアカップ2027はサウジアラビアでの開催が決定している(いずれも初の開催)。

 アジアカップ2027は経済成長の著しいインドと中東の雄サウジアラビアが立候補していたものの、インドが取り下げたため23年1月のAFC総会でサウジアラビアでの開催が決定した。

 ちなみに現在進行中の26年北中米W杯アジア2次予選はこのアジアカップ2027の予選を兼ねていて、開催国のサウジアラビアの他に2次予選を突破して最終予選進出を決めている日本、カタール、イラン、イラク、UAE、ウズベキスタン、オーストラリアの7チームはすでに出場権を獲得している。

サウジは34年のW杯も立候補

 前述したように、近年のアジアカップはカタールが3回、UAEが2回ほどホストカントリーになっている。

 中東の盟主でもあるサウジアラビアが開催に消極的だったのは、インフラの遅れもあるが、国際大会を開催できるスタジアムが圧倒的に少ないからだった。

 ところがサウジアラビアは27年のアジアカップだけでなく、34年のW杯開催にも立候補。日本サッカー協会も23年10月19日の理事会で34年W杯を招致しているサウジアラビアを支持することを決定した。

 すでにご存知のように、26年のW杯はアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で開催される。

 4年後の30年はヨーロッパでの開催となり、ポルトガルとスペインに加えジブラルタル海峡の対岸にあるモロッコで開催されることが決定(正式承認は24年下半期のFIFA総会で30年と34年大会の開催国を承認予定)。

 さらに2030年はウルグアイで第1回W杯が開催されてから100周年ということで、30年のW杯に立候補していたウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも開幕戦の1試合が開催されることになっている。

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