元皇族の庶子を自称、17歳で宮様と熱愛、元首相と勝手に入籍…皇族詐欺の元祖「増田きぬ」の波乱万丈人生
「皇族詐欺」という犯罪のジャンルがある。皇室の出自であると偽って詐欺をはたらくことで、昭和天皇のご落胤(らくいん、身分の高い男性が正妻以外との間にもうけた子ども)や「有栖川識仁殿下」など、国内外に現れた“偽皇族”は数多い。その中でも元祖と見られていたのは、終戦直後から元皇族・北白川宮(きたしらかわのみや)のご落胤、および久邇宮朝融(くにのみや・あさあきら)王の愛人などを自称した「増田きぬ」である。
昭和53年には元皇族・東久邇稔彦(ひがしくに・なるひこ)氏の“戸籍妻”として注目され、その後も数々の訴訟や詐欺スレスレの行為が報じられた。...