ガイドに載らない関西私鉄の絶品“駅グルメ”…改札内の社員食堂、乗り換えついでに蓬莱の豚まん、駅中で一人焼肉

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「孤独のグルメ」の光景

 その鶴橋駅から近鉄に乗って3駅、大阪難波駅で乗り換えができる南海電鉄のターミナル難波駅には、南海社員だけでなく一般の人も利用できる社員食堂がある。南海難波駅の改札を入り、ホームに登らずにホーム下の通路を歩いていくと、「食堂」と張り紙がなされた黒い扉が見つかり、ここが入口だ。本来は乗務員や駅員のための食堂で「混雑時には職員を優先させていただきます」という旨も掲示されているが、典型的な社員食堂の雰囲気で日替わり定食やカレー、麺などを提供。ドラマ「孤独のグルメ」の光景が似合いそうな空間である。

 なお、食堂は改札内にあるが、入場券を購入せずとも難波駅の駅員に食堂を使いたい旨を話せば、駅構内に入場できる入場証を渡してもらえるので、サラリーマンのランチにもうってつけだ。広い難波駅の中で、知っていても見過ごしてしまいそうな地味な場所にあるが、知る人ぞ知る難波の隠れ名物でもある。

 かつては“私鉄王国”と言われたほど大手私鉄5社が高い存在感を見せていた関西。食文化でも、こうして各社がしっかり沿線を彩っている。

デイリー新潮編集部

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