24時間体制で1体3時間、1日200体…インド全土から死者が集まるガンジス川「野外火葬場」潜入記
日本の火葬率は99.99%(2022年度衛生行政報告例、厚生労働省)。「故人を火葬場で火葬する」のが、ほぼ必須の国だ。
私はかつて『葬送の仕事師たち』(新潮社)を書くにあたって、火葬場を取材した。遺族にとって故人と最後のお別れとなる、悲しみのピークの場だし、働くスタッフにとってもデリケートな働きが必要な場だ。
「火葬開始」のボタンを押せば、遺体はすべて自動的に焼かれると思われがちだが、火葬炉の担当者は、いわく「きれいに焼く」ために、燃焼具合を小窓から目視し、炉温の調整に余念がない。...