日歯連「国民皆歯科健診」導入工作で自民党「山田宏議員」へ1億円超献金 政党支部を“抜け穴”に
首相の要請
日本歯科医師会の会員が任意参加する政治団体「日本歯科医師連盟」。その利益誘導体質は、相も変わらずである。2004年、自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金が明るみとなった汚職事件を機に、政治団体間の寄付を年上限5000万円とすることが定められた。しかし日歯連は、政治家の後援会へ他団体を迂回する手口で上限を超える額の献金を継続。15年には迂回献金事件として元会長らが逮捕されている。
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【写真】故・安倍元首相と(2020年1月の日歯連盟広報より)
常に「政治とカネ」の問題を惹き起こしてきた日歯連に、またしても疑惑が持ち上がっている。
日歯連の元執行部メンバーが明かす。
「迂回献金事件のために、16年7月の参院選では、お抱えの候補を立てられませんでした。代わりに、当時の安倍晋三首相からの要請で、山田宏参院議員に日歯連の組織票30万票を回すことになった。山田議員は衆院議員や東京・杉並区の区長などを務めましたが、その時期は浪人中の身でした」
16年参院選当時の日歯連会長は、現在の「日本歯科医師会」トップ、高橋英登会長。山田議員の杉並区長時代、高橋会長は「杉並区歯科医師会」の会長という立場だった。
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