死後3年、奥多摩で発見された遭難者 捜索のプロも「涙が止まらなかった」 “難しくない山”で起きた山岳遭難

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「山に出かけた家族が、帰ってこない――。」

 民間の山岳遭難捜索チームLiSS(リス)のメンバーと代表の中村富士美氏は、思いも寄らない事態に戸惑う家族から依頼を受け、山へ捜索に向かう。

 捜索団体を立ち上げる前、地元の小学生も遠足で登る里山で、遭難者が出たという話を聞いた中村氏。実際に登ってみると、最初は「そんなに難しくないかな」という感触。しかし、途中で何人もの人がルートを間違えているポイントがあり……。

 中村氏が実際に携わった捜索活動の事例をまとめた初著書『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から』より一部抜粋してお届けする。...

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