日本もワクチン開発を…米国で感染拡大するH5N1型「鳥インフルエンザ」に備えよ

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ヒト用のワクチン開発を

 乳牛からヒトへの感染も起きている。南部テキサス州では4月1日、陽性が疑われる乳牛から男性が鳥インフルエンザに感染し、結膜炎とみられる症状が出た(その後、回復)。

 鳥インフルエンザウイルスは変異を続けており、ヒトからヒトに感染する新種が出現する確率が高まっていると言わざるを得ない。

「鳥インフルエンザのパンデミックが起きる」と断言するつもりはないが、備えあれば憂いなし。FDAは既にヒト用のワクチンを承認している(4月19日付Forbes)。

 日本もヒト用のワクチン開発を直ちに開始するとともに、WHOを介して公平に世界へ配分できるメカニズムの構築に尽力すべきではないだろうか。

藤和彦
経済産業研究所コンサルティングフェロー。経歴は1960年名古屋生まれ、1984年通商産業省(現・経済産業省)入省、2003年から内閣官房に出向(内閣情報調査室内閣情報分析官)。

デイリー新潮編集部

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