「ヤクザをやめて焼肉屋にでも」で動揺したか 「6代目山口組系幹部」の射殺事件で逮捕のナンバー2不在が響く「絆會」

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解散するか否か

 ナンバー2である若頭は一家の柱で組織の要の中の要。機能しなければ組織運営は立ち往生を余儀なくされる。金澤若頭の逃走中、絆會の勢いがそがれ続けたことは否定できないだろう。そういう状況下、絆會の解散情報が駆け巡ったこともあった。

「実際そのように織田会長が考えたことがあったようですね。看板を下ろしてカタギになって焼肉屋をやろうというような話を聞きましたね。が、その後に翻意したということでしょう。解散を思いとどまったのは、池田組の池田孝志組長が金銭的な支援は惜しまないと織田会長に伝えたことが理由だと聞きました」

 と、竹垣悟氏(元山口組系義竜会会長で、現在はNPO法人「五仁會」を主宰)。

 絆會の行く末を憂慮した若頭が、抜けようとする仲間を何とか残るように説得しようとした末に起きたのが、最初の殺人未遂事件だという見方も出来る。その長い不在が組織に与える影響は小さくないだろう。

デイリー新潮編集部

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