キムタクの「静香の誕生祝いSNS」は事務所移籍のシグナルか

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次なる目標は「キムタク」ではなく「Kokiたちの父」? 十四光の光源として次なる目標は大河か朝ドラか

 ただ、「脇役」シフトは悪いことばかりでもない。家庭でも主役然としているアイドルではなく、良き家庭人としての顔を見せていくことで、恋愛NGだったジャニーズのイメージとの決別を感じさせることができる。ただでさえ「工藤さんのゴリ押し」と白い目が向けられることも多い娘さんたちの前途を、過去の亡霊に足を引っ張らせたくはないだろう。以前「おじさん構文みたい」とバカにされた絵文字だらけでテンション高めの文体も、昨年末からめっきりシンプルになった。あの木村さんが、悪目立ちしないように世間の空気を呼んだのかと思うとちょっとしんみりしてしまう。

 何より目下の問題は、旧事務所の悪評によって起きた降板ドミノを食い止めることだろう。ジャニーズの顔であり、主演しかやらない男という「キムタク」イメージからの脱却には、「脇役に降りる」は最も効果的である。

 長きにわたって、芸能界やヒットチャート、グループ解散の時まで「センター」に立ち続けてきた木村さん。今は家庭でも仕事でも、「センター」ではない場所に勝機があることに気付き始めているのではないだろうか。

 なお木村さんに、朝ドラと大河の経験はない。NHKは紅白などから旧ジャニーズ勢を締め出したが、もし木村さんが独立したならば門戸が開かれる可能性は高いのではないか。「スカーレット」での稲垣吾郎さんや、「ブギウギ」での草なぎ剛さんなど、身近な成功例もある。木村さんだって、どうせ脇に引くならデカい脇役の方がいいだろう。と、工藤さんが折に触れてささやいていそうな気がしてならないのである。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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