「THE SECOND」は代役3人で不安の声なし…“松本人志ロス”は意外と長続きしない?
「酒のツマミ」は大悟で盛り返し
「『水ダウ』のメイン企画は、プレゼンターが唱える仮説を検証するVTRです。VTRに面白さのレベル低下は見られませんが、そこに松本さんとの絡みがなくなっただけで『水ダウ』らしさが弱まっているように思えます。過去の松本さんの映像を使うことで、らしさを維持しようという狙いが伺えます。一方、3月20日には前週とほぼ同じ内容を放送した上で、《今年度分の番組予算が底をついたため、先週と同じ内容を放送させていただきました》とテロップで流すという驚愕の編成を行いました。新たな方向性と言うより、迷いが生じているようにも見えます」
「ダウンタウンDX」にもパワーダウンが見られるという。
「トークバラエティとしては十分成立していますが、やはり浜田雅功さんの1人MCではパワーダウンも仕方ないでしょう。松本不在の穴はゲストの芸人たちに埋めてもらおうという演出が見られます」
ならば、松本がMCを務めていた他のレギュラー番組はどうか。
「『人志松本の酒のツマミになる話』(フジ)は番組名を『酒のツマミになる話』に改め、代役MCとして千鳥の大悟を立てました。松本さんのイメージが強い番組なのでは、当初は大悟といえども分が悪かった。ただし、“松本の代役”と見られているうちは苦戦したものの、今は“大悟の番組”として見ている視聴者が増えているようです。『クレイジージャーニー』(TBS)は司会に設楽統(バナナマン)と小池栄子が残っているので、松本ロスの影響はほとんどないようです」
賞レースへの影響
松本ロスのイメージをいかになくすかがポイントのようだ。その点で「THE SECOND」は影響を受けずに済みそうだ。今年の「THE SECOND」には、松本が務めたアンバサダーの後任はいない。
「有田と華丸・大吉がアンバサダーを名乗らなかったのは、松本さん復帰への配慮でしょう。そもそも『THE SECOND』の審査員は番組が選出した100人の観客で、MCは東野幸治、主役はファイナリストたちですから、3人がどれだけ前面に出てくるのか、どんな役割で番組を盛り上げるのかが腕の見せ所であり、難しいところです。もちろん、本番の出来次第では『松本のほうが良かった』『やっぱり松ちゃんじゃないと』といった否定的な声が出る可能性もあります」
それにしても、お笑いの賞レースに必ずと言っていいほど、松本は絡んでいた。
「『THE SECOND』はもちろん、『M-1グランプリ』『キングオブコント』といった賞レースの権威づけに松本人志の名は欠かせず、番組の顔としてお笑いを見守る役でした。それだけに彼の代役を見つけることは難しい。代役選びに失敗すれば、番組存続の危機を迎える可能性もあります」
秋には松本が審査員を務めていた「キングオブコント」、12月には「M-1グランプリ」の決勝が行われる。果たして、それぞれの代役はどうなるだろうか。