「生産性なんてなくていい」「どこにも行かない関係は美しい」――映画「湖の女たち」公開記念対談 監督・大森立嗣×原作者・吉田修一
本誌(週刊新潮)に連載された吉田修一さんの小説『湖の女たち』(現在は新潮文庫刊)が映画化され、5月17日に公開される。メガホンを取ったのは大森立嗣監督で、主演は福士蒼汰さんと松本まりかさんの二人が務めた。身も心もむき出し、すべてをさらけ出した渾身の演技が要注目だ。
モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『さよなら渓谷』以来、10年ぶりのタッグとなった原作者と監督の二人が語り合った。(以下は、「週刊新潮」2023年8月10日号掲載記事を再構成したものです)...