山中で1週間「薄皮あんぱんで食いつないだ」 遭難者の生死を分けた“選択”とは プロに聞く「捜索現場のリアル」

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 日光の山に縦走登山しに行った50代の男性が行方不明に。

 家族から依頼を受け、民間の山岳遭難捜索チームLiSS(リス)のメンバーと代表の中村富士美氏は山へ向かう。遭難が発覚した翌日にはヘリと地上隊による捜索を始め「すぐに見つけられるはず」と考えていた。しかし、予想は裏切られ……。そんな中、捜索隊員は山中で一人の男性を発見するが――。思いも寄らない事態を迎えるに至った捜索の過程を前編後編にわたってお伝えする。

 中村氏が捜索に携わった事例をまとめた著書『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から』より一部抜粋してお届けする。...

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