世の中の雰囲気も味方して…日曜劇場「アンチヒーロー」が高視聴率を記録する3つの理由

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意外に多いリーガルドラマ

「2017年の映画『シン・ゴジラ』で日本アカデミー賞・優秀主演俳優賞を受賞したNo.1俳優の1人ですが、実は連ドラの主演は20年の大河『麒麟がくる』(NHK)以来。日曜劇場での主演は、17年の『小さな巨人』以来、7年ぶりとなります。ロス状態のところに、こうした重厚な演技ですから、喜んだ長谷川ファンも多いでしょう」

 ちなみに、「小さな巨人」は監修が福田氏でプロデューサーが飯田氏だった。よく知る長谷川を敢えて起用したのにも理由がある。

「11年10月期に放送され最高視聴率40・0%を記録した『家政婦のミタ』(日本テレビ)は松嶋菜々子の主演作ですが、ドラマの中心となった一家の父親役は長谷川でした。また、平均視聴率21・4%を記録した18年後期の朝ドラ『まんぷく』(NHK)でヒロインの夫役を演じたのも彼でした。長谷川は、今、最も数字を持っている俳優の一人なんです」

 さらに、春ドラマにリーガルものが多いことも味方しているという。

「4月1日にスタートした朝ドラ『虎に翼』(NHK)は、ヒロインを演じる伊藤沙莉が女性初の弁護士・裁判官・裁判所長を目指す物語。戦前の民法では“女性は無能力者”という法律用語や法廷シーンも、『アンチヒーロー』にとってはいい露払いになりました。石原さとみ主演の『Destiny』(テレビ朝日)では彼女が権力側の検事を演じ、女子高生が弁護士になる『JKと六法全書』(テレ朝)なんてのもあり、リーガルドラマが多い中で『アンチヒーロー』は異彩を放つことに成功しています。このままいけば、最高視聴率20%超えもあるかもしれません」

デイリー新潮編集部

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