【大川原化工機事件】女性検事は「起訴できない。不安になってきた。大丈夫か」 裁判所に提出された生々しすぎる「経産省メモ」の中身
大川原化工機(神奈川県横浜市)の社長らが外為法(外国為替及び外国貿易法)違反の容疑で逮捕され、後に起訴が取り消された冤罪事件で、国と都を相手取った賠償請求審が続いている。原告である大川原化工機側の代表取締役と常務取締役、相談役の遺族らが東京高裁に提出した控訴理由書に書かれた、経済産業省や警視庁公安部、起訴を決めた東京地検の検事らの生々しいやりとりを読み解く。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
2020年3月、「生物兵器の製造に転用可能な機械を中国へ不正輸出した」という外為法違反の容疑で大川原化工機の大川原正明社長(74)ら3人が警視庁公安部に逮捕された。...