今度は「ハワイの不動産会社」の広告塔に…大谷翔平のCMがアメリカでまだまだ少ない理由

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交際報道で高まった知名度

 アメリカだけに限ると、プロスポーツ選手のCM出演にはMLBとNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)の“人気争い”が大きな影響を与えるという。

「80年代から90年代にかけてのNBLは、マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンなどスター選手の全盛期で、多くの広告にNBAの選手が起用されました。ところが2000年代に入るとMLBの人気が復活し、NBAを逆転します。特に全米の人気を牽引したのがヤンキースのスター選手、デレク・ジーターとアレックス・ロドリゲスの2人でした」(同・友成氏)

 ジーターは華麗な攻守でファンを魅了し、ロドリゲスはホームラン王として君臨した。さらに2人ともルックスに清潔感があり、笑顔が魅力的という共通点もあった。

「2人は女性関係でも話題を集めました。ジーターは多くの著名人との浮名を流し、中でもマライア・キャリーとの交際は彼女に夫がいたこともあって注目されました。逆にロドリゲスは妻帯者だったにもかかわらず、マドンナとの交際が噂されました。どちらもスキャンダルだったとはいえ、野球に全く興味がないアメリカ人の間でも知名度が上昇し、広告価値が上がってしまったのです」(同・友成氏)

アメリカでも広告価値が注目

 ヤンキースの名物オーナーだったジョージ・スタインブレナーは、ジーターの私生活を批判。「練習をしているのか」と苦言を呈した。

「するとカード会社のVISAが、スタインブレナーの発言に目を付けたのです。スタインブレナーとジーターの2人にCM出演を依頼すると、共に快諾。彼らがそろって夜のディスコで踊り、一緒に楽しく“夜遊び”しているという洒落のきいたCMが完成し、これは好評を博しました」(同・友成氏)

 日本では色々と議論を呼んでいる大谷のCM出演だが、アメリカではこれから出演依頼が殺到する可能性があるという。

「今季も打者として大活躍をすれば、いよいよアメリカの企業からのCM依頼が増えると思います。特に大谷選手は“アジア系”ですから、企業としては多様性に配慮しているとアピールすることができます。さらに二刀流を成功させたという点も、『不可能を可能にする企業』というイメージを消費者に与えることが可能です。ただ、やはり水原容疑者の巨額送金事件が足を引っ張るでしょう。今後は裁判も進み、判決も出ます。大谷選手は被害者だと法廷で立証されるのは確実でも、日本企業とは異なり、アメリカの企業は少し尻込みするかもしれません」(同・友成氏)

註:タイトルや配信日は以下の通り

大谷翔平のハワイ別荘“個人情報”を明かす不動産業者に違和感、回答を詰まらせた“下見”同伴者の名前(週刊女性PRIME:4月23日)

大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」(NEWSポストセブン:4月22日)

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