春ドラマは「記憶喪失」「ミステリー」がたくさん…単なる偶然ではないテレビ局の思惑
春ドラマもほぼ出揃った。これまでも医療ドラマや弁護士ドラマが乱立したシーズンがあったが、今期に目立つのは重要な人物が“記憶喪失”という設定だ。さらにそれ以上に多いのが……。
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【写真11枚】「かぶりまくってる…」今期の春ドラマたち 確かに“同ジャンルが乱立”している
4月期の記憶喪失モノは以下の3本だ。
●「アンメット ある脳外科医の日記」（フジテレビ／カンテレ制作）月曜22時
●「くるり～誰が私と恋をした？～」（TBS）火曜22時
●「9ボーダー」（TBS）金曜22時
これまでにデイリー新潮は、20年1月期に医療ドラマが5本重なったこと（1月29日配信「少し多すぎやしないか5本の『医療ドラマ』と『東京五輪』のただならぬ関係」）、19年1月期に弁護士ドラマが3本重なったこと（2月3日配信「常盤貴子『グッドワイフ』の視聴率が2ケタ割れ 評判いいのにナゼ数字が取れない？」）を報じている。
なぜ似たようなドラマが重なってしまうのだろう。民放プロデューサーに聞いた。
「昔からの謎で、“重なるときは重なる”と言われています。今期は確かに記憶喪失モノという珍しいケースです。『アンメット』は若手実力No.1の杉咲花（26）が主演で、記憶障害を発症した脳外科医が患者を救いながら自身も再生していく医療ドラマ。『くるり』は“めるる”こと当代一の人気モデルの生見愛瑠（22）が主演で、副題の通り記憶を失ったヒロインのラブコメミステリー。川口春奈（29）が主演の『9ボーダー』はヒロインと惹かれ合う謎の男・コウタロウ（松下洸平＝37）が記憶を失っているという設定です。同じTBSで2本の記憶喪失モノがあるのですから、他局と重ならないようにすりあわせることなど無理な話です」
今期はそれ以上に重なったジャンルがあるという。
火曜だけでも4本
「ミステリーです。めるるの『くるり』はラブコメミステリーなので、これにも含まれますが、とにかく多いですね」
ザッと挙げてみよう。
●「Destiny」（テレビ朝日）火曜21時
●「RoOT／ルート」（テレビ東京）火曜24時30分
●「肝臓を奪われた妻」（日本テレビ）火曜24時24分
「これが火曜放送のミステリードラマです。石原さとみ（37）主演の『Destiny』は“サスペンス＆ラブストーリー”、『不適切にもほどがある！』（TBS）でブレイクした河合優実（23）と坂東龍汰（26）がW主演の『RoOT』は“新たなミステリードラマ”を謳っています。NHKの朝ドラ『ブギウギ』で主人公・スズ子の後輩を演じた伊原六花（24）が地上波ドラマに初主演する『肝臓を奪われた妻』は、夫に裏切られた女の“復讐劇”です。さらに、『くるり』も火曜放送ですから、〆て4本が並んでいます」
まだある。
●「Believe―君にかける橋―」（テレ朝）木曜21時
●「Re:リベンジ―欲望の果てに―」（フジ）木曜22時
●「約束～16年目の真実～」（日テレ／読売テレビ制作）木曜23時59分
●「イップス」（フジ）金曜21時
●「君が獣になる前に」（テレ東）金曜24時12分
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