今も「SMAP再結成は絶対ない」 芸能関係者の見方を“裏付ける動き”とは

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見当たらない再結成の理由

 メンバー5人にも再結成を望む理由が見当たらない。現状は全員が順風満帆。物事がうまくいっているときは大きな変化を求めたがらないのが芸能人心理。ほかの業種の人も同じだろう。

 木村はテレビ朝日開局65周年記念作品で、25日にスタートする「Believe-君にかける橋-」(木曜午後9時)に主演する。今冬にはTBSのスペシャルドラマ「グランメゾン東京」にも主演する。

 木村の50代以上の女性からの人気は相変わらず。テレ朝の前作「未来への10カウント」(2020年)は50代以上の女性の個人視聴率が10%を軽く超えた。ほかの俳優では考えられず、驚異的な数値である。今回も古くからの木村ファンの期待を裏切る内容にはならないようだから、ヒットが確実視される。

 稲垣は30日に始まるNHK「ドラマ10 燕は戻ってこない」(火曜午後10時)に準主役級で出演することが決まっている。原作は桐野夏生氏の人気小説だ。

 稲垣は月曜と火曜のパーソナリティーを務めるTOKYO FM「THE TRAD」(月~木曜午後3時)の16日放送のゲストに、滝沢秀明氏(42)が代表を務めるTOBE所属の元V6・三宅健(44)を招いた。

 その場で稲垣は3月に東京ドームで行われたTOBEの初イベント「to HEROes ~TOBE 1st Super Live~」をテーマ にした。「なんで呼んでくれないの?」と残念そうだった。三宅が驚き、「来てくれたんですか」と問うと、「行きたいよ! だって、共演できるでしょ」と答えた。

 自分たちと同じく旧ジャニーズ事務所を離れたTOBE組への親近感をのぞかせた。

才能と魅力のある5人が集まっていた

 草なぎは主演する時代劇映画「碁盤斬り」の公開が5月17日に控えている。貧しいが誠実で気骨ある侍を演じる。メガホンは役所広司(68)主演の「孤狼の血」(2018年)などの白石和彌監督(49)が執った。試写を観たところ、草なぎはいつにも増して名演を見せており、代表作に加わりそうだ。

 香取はNHKの教育バラエティ「ワルイコあつまれ」(火曜午後11時)に稲垣、草なぎと出演中。インターネットTVのABEMAの「ななにー 地下ABEMA」(日曜午後8時)にも2人と一緒に登場している。

 稲垣と草なぎ、香取の3人は、3月からファンミーティング「Nakama to MEETING Vol.3」を行っており、今月は北海道の、5月には福岡・大阪のファンたちと交流する。具体的なプランが何一つないSMAPの再結成を考えるより、解散後に干されても支え続けてくれたファンたちに感謝しようとするのが自然なことではないか。

 中居正広(51)の活躍は知られている通り。MC、司会を務めているレギュラー番組はTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜午後8時57分)など4本もある。

 ウィットに富んだ語り口が魅力だが、毒のある言葉を口にしても嫌われないという天賦の才を持つ。この点はビートたけし(77)、タモリ(78)と通じる。売れっ子の状態が続くに違いない。

 SMAPには才能と魅力のある5人が集まっていたのは間違いない。胸を打つ楽曲と思い出の数々を残してくれたのだから、もう再結成に拘らなくてもいいのではないか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。放送批評懇談会出版編集委員。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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