大城卓三はこのままでは腐ってしまう… 阿部監督の采配に疑問【柴田勲のコラム】
5敗したみたいなものなのに…
先週は甲子園からマツダと続く6連戦、結果が結果だけに22日朝、ちょっと重い気分で宅配のスポーツ紙を取った。
飛び込んできた大見出しは阿部監督「3勝」だった。エッ、なんかの間違いじゃないのと思って記事を読んでいたら阿部慎之助監督がこう語っていた。
【写真を見る】「リスのパペット」と小林誠司のツーショット。「東京ドームで“リス”を見かけたら、小林のヤジは控えた方がいい」(巨人ファン)
「敵地の引き分けって勝ちに等しいと思うし。3勝3敗だと思ってね」
実際の6連戦は3分3敗だった。“負けなくてよかった”。これを強調したかったのか。なにを言っているのか、だ。私に言わせれば、この6連戦は5敗したみたいなものだ。
6試合で4得点では話にならない。20試合を消化して9勝8敗3分で貯金1の3位、この位置にいるのは先発を含む投手陣の頑張りのおかげだ。チーム防御率はリーグトップの1.90だ。
打順をコロコロ変えるのはどうなのか
安打が出てもタイムリーが出ない。走者をためての一発もない。主砲の岡本和真が打てなくなると巨人打線は厳しくなる。
好調時は打席でドッシリ構えて自信満々に見えた。ボール球に手を出さない。甘い球をしっかりと捉えていた。
いまはオレが打たなきゃという気持ちが先走っているのだろう。ボール球を追いかけて打つようになった。岡本和が悪くなっていく際の傾向だ。心なしか打席でオドオドしている雰囲気を出している。脱出のきっかけが欲しい。
阿部監督、打順をコロコロと変えている。ほとんど日替わりオーダーだ。
ほんの一時、1番・萩尾匡也、2番・佐々木俊輔、3番・門脇誠で臨んだが、すぐ終わった。昨年の原辰徳監督も試合ごとに結構変更していたけど、その原監督より悪い「猫の目打線」ぶりだ。チームが落ち着かない。
目の前の試合にとらわれると、どうしても相手投手との相性などに目がいってしまう。だが、長い一シーズンを通すと働く選手は自ずと決まってくる。
私の視点だが、1番・門脇、2番・吉川尚輝、3番・丸佳浩、4番・岡本和、5番・坂本勇人、6番・大城卓三になる。3番と5番はいつでも入れ替えOKだ。
7番、8番にはオコエ瑠偉、佐々木、萩尾、重信慎之介らを左右投手によって起用すればいい。7、8番が打てば儲けものだ。こう割り切って1番から6番で得点する。
[1/2ページ]