ネット上では“やらせ”の指摘も…テレ東「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」、残念過ぎる演出に業界からも疑問の声

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ドラマチックな展開も

 翌日、朝市のミッションを済ませた両チームは、東京湾フェリーで金谷港に戻り、再び千葉対決に。前日まで優勢だったバスチームに陰りが見え始め、このあたりからデッドヒートが始まる。

「安房小湊駅(鴨川市)でミッションをこなし、バスチームが乗ったバスを鉄道チームがタクシーを使って追い抜きます。最後のチェックポイントに指定された勝浦タンタンメンのてっぱつ屋(勝浦市)では、両チームが並んで食べるというドラマチックな展開もありました」

 そこからゴールの九十九里ビーチタワーまでは、それぞれ独自のルートを取った。

「鉄道チームはおよそ3キロ離れた総元駅(いすみ鉄道)を目指しました。ところが、駅の手前で道を間違える。列車の発車時刻まであと7分というところで地元の人に道を尋ねて誤りに気づき、慌てて引き返します。映像はドローンに切り替わり、発車まで2分というあたりで引きの映像になったのですが、とても間に合いそうには見えませんでした。あれじゃ、実際に残り時間を計っていたかは微妙なところですね」

 ここからバスチームの作戦となる。太川は過去の対戦から、蛭子能収 さんと回ったバスルートを思い出す。勝浦からバス4本を乗り継いで九十九里にたどり着くという作戦だった。当時の路線が今も残っており、無事、九十九里にたどり着いた。興奮気味の太川がゴール地点にある宝箱を開けると、勝利のフラッグは……そこにはなかった。

勝利チームは一言で終了

「つまり、鉄道チームの勝利だったわけです。ならば、彼女たちは総元駅からどんな乗り継ぎをしてJR東金駅にたどり着いたのか、興味深かったのですが……」

 鉄道チームが総元駅にたどり着いたシーンに被せて、「総元駅になんとか間に合い、最速の乗り継ぎでゴールへと駆け抜け、鉄道チーム勝利」とナレーションが入って番組は終了したのだ。

「ネット上では“ヤラセ”の声も上がっていましたが、さすがにそれはないでしょう。ただ、視聴者の反感を買わないためにも、鉄道チームの乗り継ぎシーンは入れるべきだったと思います」

 編集のミスと言うことだろうか。

「これまでの対決が、バスチーム8勝、鉄道チーム10勝で、バスチームは3連敗中でしたから、制作サイドとしては太川のバスチーム勝利を願っていたのでは。また、視聴者も今回はバスチームが勝つと見ているとの読みから、バスチームが勝ちそうな編集になったのかもしれません。鉄道チームの勝利がバレないように行った演出とも取れます。成功なのか失敗なのか、賛否が分かれるところです」

 4連敗を知ってへたり込んだ太川、お疲れ様でした。

デイリー新潮編集部

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