【UAE戦】GK小久保玲央ブライアン、ピンチなっても動じる気配なし…思い出す、若き日の日本代表“名キーパー”

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 パリ五輪のアジア最終予選を兼ねてカタールで開催されている、サッカーのU-23アジアカップ。大会は基本的に中2日での連戦である。このためターンオーバーを採用して体力の温存を図るのは当然の策としても、UAE戦では中国戦で完封勝利に貢献したCB高井幸大、キャプテンのMF藤田譲瑠チマ、リーグ戦から好調を持続し、中国戦で決勝点を決めたMF松木玖生までベンチスタートとは予想外だった。

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 大岩剛監督が「しっかり準備できていますので、自信を持って送り出しました」と言うだけあって、中国戦のメンバーと見比べても遜色はない。

 2試合続けてのスタメンは、GK小久保玲央ブライアンは当然として、フィジカルコンタクトの強さと高さを兼ね備えた右SB関根大輝、中国戦ではCB西尾隆矢の退場処分により前半21分で交代を余儀なくされたMF山本理仁、そして左足の強シュートが魅力の右FW山田楓喜の4人だけだった。

 中国戦で交代出場したCB木村誠二以外の6人は今大会初出場。にもかかわらず、堂々とした試合ぶりからUAEに完勝した。

 立ち上がりこそUAEの1トップ、大型FWスルタン・アディルへのロングボール攻撃に慌てる場面もあった日本だったが、時間の経過とともに木村とCB鈴木海音がフィジカルの強さを見せてアディルを封じにかかる。

 そして前半27分、「われわれのストロングポイント」と指揮官が胸を張るセットプレーから先制点を奪った。

 山田の左CKはUAEゴール前を通過してファーサイドで待つ山本に渡る。山本はワントラップ後、ゴール前にクロスを送ると木村がヘディングシュートで日本の先制点を決めた。

 木村は「いいボールが来たので、あれは山本の得点」と謙遜したが、頭一つ抜け出た会心のヘッドであり、UAEからすれば右らか左へ大きく展開されたためマークを見失ったが故の失点だった。

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