「とんねるず」武道館ライブ決定に歓喜の声 “芸人の余技”をはるかに超えていた歌手活動を振り返る

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全国のとんねるずファンが歓喜

 2024年11月8・9日に「とんねるず THE LIVE」が東京・日本武道館で開催されることが発表された。とんねるずがコンビとして音楽ライブを行うのは、実に29年ぶりのことになる。

 とんねるずの石橋貴明と木梨憲武は、2018年に「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)が終了してから、年始特番の「夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」(テレビ朝日系)以外で共演する機会もほとんどなく、それぞれ個別に活動を続けてきた。そんな2人が久々に、コンビとして人前に姿を現すことが明らかになり、全国のとんねるずファンからは歓喜の声があがっている。

 とんねるずは芸人として活動する一方で、音楽にも力を入れてきた。それはいわゆる「芸人の余技」というレベルをはるかに超えたものだった。だからこそ、久々のライブに対する人々の期待感も並々ならぬものがある。

芸人の音楽活動3パターンとは

 芸人の音楽活動には大きく分けて3つのパターンがある。1つ目は、音楽と笑いが初めから一体となっているような活動をしている場合だ。もともとコミックバンドであるクレージーキャッツやザ・ドリフターズはその典型例である。

 2つ目は、テレビ番組などの企画物として歌を歌ったりする場合だ。地上波テレビに今よりも勢いがあった80~90年代には、バラエティ番組から多くの音楽ユニットや楽曲が生まれていた。番組内で「オリコン○位以内に入らなかったら解散」というような企画が行われることも多かった。

 3つ目は、芸人としての本業とは別の形で音楽をやる場合だ。ビートたけしや明石家さんまは、若手の頃には一種のアイドル的な存在として人気を博していた。そんな彼らはコミックソングではないシリアスな曲調の楽曲を歌ったりもしていた。島田紳助が率いる「紳助バンド」のように、バンドとして活動をするケースもあった。

「一気!」から始まった華々しい音楽活動

 この分類で言うと、とんねるずの音楽活動は2番目と3番目の混合で成り立っている。彼らが実質的な歌手デビューを果たしたのは、1984年にシングル「一気!」をリリースしたときである。

 素人の女子大生を起用した伝説の深夜番組「オールナイトフジ」(フジテレビ系)に出演していたとんねるずは、自分たちが高卒であることをネタにして、女子大生たちを相手に嫉妬混じりの怒りをぶつけて暴れていた。

 そんなとんねるずが勢いに任せてリリースした「一気!」は、彼らも想像していなかったようなヒット曲となり、この曲を引っさげて当時の人気番組「ザ・ベストテン」(TBS系)にも出演を果たした。ここからとんねるずの華々しい音楽活動がスタートした。

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