水原一平容疑者の弁護費用の出どころは? 「著名かつ重要な事件の報酬はトータルで7500万円ほど」

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〈俺は確かに彼から盗んだんだ〉

 例えば22年2月下旬、賭博業者から、

〈やあ、いい週末を過ごしたかい。20万ドルだけでも振り込んでもらえないか〉

 とのメッセージが届いており、また23年11月には、

〈なぜ電話をくれないんだ。(大谷の住む)ニューポートビーチでオオタニが犬の散歩をしているのが見える。彼に話しかけて、どうすれば君と連絡が取れるか聞いてみようか〉

 さらに24年1月、

〈君は、(返済の猶予が)手に負えなくなる状況に俺を追い込んでいる。今日中に連絡がなければ、俺の手に負えなくなる〉

 最後のやりとりは3月20日、「ロサンゼルス・タイムズ」紙が騒動をスクープした日に交わされていた。

〈記事を読んだか〉と問うた水原容疑者に業者は〈君はオオタニから盗んではいない。これはおとり捜査だ〉と取りなしたものの、観念した水原容疑者は〈俺は確かに彼から盗んだんだ。もう完全に終わりだ〉と送信していたのだった。

鮮やかな連邦当局の手法

「水原はドジャースを解雇された直後、韓国からロスに戻り、現地時間の3月21日、空港でHSI(国土安全保障捜査局)の捜査官に待ち受けられました。そこで携帯電話を押収され、通信記録の解析など捜査に同意する書面にサインをしています」(同)

 その過程で、大谷も3月25日、当局に携帯電話を提出。4月2、3日には事情聴取も受けたものの、水原容疑者の携帯に残された9700件にのぼる大谷とのやりとりを精査した結果、スポーツ賭博に関する話題は一切なかったことが判明した。

「闇の違法業者に多額の負債を抱える水原の身に危険が及ぶ恐れは大きく、当局は状況に応じて安全な場所に移送するなど、本人を緩やかな保護下に置きながら捜査を進めてきたとみられます」(同)

 その所在や、大谷の聴取を含めた情報をいっさい漏らさず、積み重ねてきた証拠を訴追の日にリリースするという連邦当局の手法は、実に鮮やかであった。

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