「とめてくれるなおっかさん」「昭和枯れすゝき」から自作のセーターまで “型破り”な作家・橋本治のユニークな展覧会が開催中

エンタメ

  • ブックマーク

作家のものとは思えない展示物

 3月30日から横浜市の神奈川近代文学館で開催されている「帰って来た橋本治展」。展示された約450点の作品群は、5年前に70歳で亡くなった橋本さんの魅力が満載だ。橋本治さんが遺したマルチな“表現”とは。

 ***

 小説家の回顧展といえば、著者近影の大型パネルに、代表作の生原稿、そして数々の受賞歴を記した年譜の展示が相場だが、この方の場合、手編みのセーターやポスター、切り絵、絵画など、およそ作家のものとは思えない多様な展示物で溢れている。...

つづきを読む