「歌が下手」ルセラ批判はまるで韓国人気グループ間の“内ゲバ” 宮脇咲良が猛反論の背景
LAの砂交じりの風
前出の音楽ライターがこう感想を語る。
「宮脇はHKT48時代からステージ慣れしているアイドルですが、コーチェラのステージは人格が変わったみたいに観客をあおっていました。それがフェスだからです。生バンドを入れステージと観客が一体となって熱気を高め盛り上がることがフェスの最大の楽しみです。それだけに批判の声には我慢ができなかったのでしょう。現在26歳と最年長なので、まだ17歳の末っ子ウンチェや年下メンバーの努力の結晶を無駄にしないために体を張って投稿したのだと思います。確かに歌唱に不安定な部分はありましたが、ルセラのダンスの激しさ、難しさはあまりに有名です。全10曲、40分強に及ぶステージを息切れ一つなしで続けられるはずがありません。これはスタミナや歌唱力の問題というより曲の配列の問題。事務所はメンバーの体が途中で少し休めるようなセットリストを工夫すべきですね」
ルセラは2月29日にMnetの音楽番組「MCountdown」に出演した際、アンコール・ステージで新曲「Easy」を披露。その時の生歌が「音痴」と酷評されたこともあって、韓国のオンラインコミュニティでは今回も「歌唱力が酷い」の声が上がっている。その一方で、60年以上の歴史を誇る英音楽紙「NME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)」が運営する音楽サイト「NME.com」は今年のコーチェラを特集し、ルセラのステージの点数を、ヘッドライナー(主役アーティスト)を務めた米ラッパーのタイラー・ザ・クリエイター、歌手のラナ・デル・レイと同じ「星4つ」と高く評価した。
ちなみにコーチェラにはこんな“魔物”も潜んでいるようだ。
「アジアにルーツを持つアーティストが出演したコーチェラの88rising FuturesステージにNumber_i、YOASOBIらと一緒に立った韓国のR&B歌手BIBIは、22年のコーチェラのステージについて『歌おうと息を吸った瞬間、LAの砂交じりの風を吸い込んでしまいゴホッという声しか出なかった』と番組で明かしていました。歌って踊るK-POPアーティストにとって決して環境の良いフェスではないのです。ステージ名が“Sahara(サハラ)”“Mojave(モハーヴェ)”“Gobi(ゴビ)”などと名付けられているようにコーチェラがコロラド砂漠の一角にあるコーチェラ・バレーで開催されていることを忘れてはなりません」(同)
ルセラは現地時間20日(日本時間21日)、コーチェラ2度目のステージに立つ。セットリストに変更があるのか、気になるところだ。