「正直、公演再開が怖い」 宝塚の説明会で生徒たちが明かした本音とは

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「正直、公演再開が怖い」

 以下は、複数の説明会参加者の証言などをもとに、当日の様子を再現したものである。

村上理事長 まず昨年9月に大変悲しい事件が起こったことに関して、謹んで哀悼の意を表したい。遺族の方々には心からおわびを申し上げます。また、皆さんにも半年間、不安な状況の中でもしっかりとレッスンに励んでいただいて、心から感謝をしております。

〈村上理事長はあいさつに続いて、公演スケジュールが過密になった結果、劇団員の負担が増したことなどに関して謝罪。さらに、劇団員とコミュニケーションを図る機会を増やしていくと決意を語ったのだった。理事長の説明は約20分間に及んだが、基本的には前向きな話に終始した。しかし、生徒との質疑応答に移った途端、窮地に追いやられていく。〉

生徒C (Aさんの自殺から)半年間も時間が空いた。昨年11月の会見で理事長が「(パワハラの)証拠となるものをお見せいただきたい」と言ったから、ご遺族と合意を結ぶまでに時間がかかったのではないか。生徒もほったらかしの状態です。同じ宙組の生徒のことなのに、ご遺族との話し合いの内容すら教えていただけないのですか。

理事長 本当に申し訳ない。ただ、合意するにあたって、ご遺族と約束をしているので、私からはどうしてもこれ以上のことをお伝えできない。なんとか理解をしてほしいと思います。

生徒C 正直、公演再開が怖いです。劇団は“発表を待ってください”と言うばかりで、これからどう過ごしていったらいいのかわからない。(彩妃など)辞めていった生徒は、こうした状況に耐えられなくて辞めていきました。これからはみんなをもっと、守っていってほしいです。

 後編では、「みんなでAさんを死に追いやってしまった気がする」「(Aさんが亡くなってから)すべての時が止まってしまった」など生徒たちから噴出した悲痛な叫びや、パワハラを主導したとされる生徒が説明会の間に見せた驚きの態度ついて詳報している。

週刊新潮 2024年4月18日号掲載

特集「遺族と合意でも『宝塚』内部説明会は紛糾 嗚咽、悲憤、号泣に『絶望の宙組』」より

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