川勝知事が15年間リニアを妨害した背景に「毛沢東」信奉が? 「中国を利する目的があっても不思議ではない」

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事実上の開業延期

 その川勝氏が知事の座とともに固執したのが、リニア開通の妨害工作だった。

 全国紙記者が言う。

「リニアの静岡工区に、南アルプスを貫く形でトンネルを掘らねばならない8.9キロの区間があります。川勝氏は大井川の流量減少や生態系への影響を理由に、その区間の着工を認めてこなかった。結果、JR東海は昨年12月、286キロに及ぶ品川~名古屋間の工事完了時期について、目標としてきた27年の開業を断念。事実上の開業延期を決めています」

 川勝氏は先の会見で「リニアの問題で大きく動いた」ことも辞職の理由に挙げているが、それは以上に述べた事情を指すのである。

 しかし、なぜそれほどまでに彼はリニア開通妨害にこだわったのか。

「川勝氏は中国共産党の機関紙『人民日報』の取材に答えた際、“20歳のころに『毛沢東選集』全巻を読み、毛沢東の理論に興味を持った”と語っています。また、10年に訪中した際には、北京で当時の副主席である習近平氏とも会談した大の親中派。日本にリニア開発競争を挑んだ中国を利する目的があったとしても不思議はない」(同)

週刊新潮 2024年4月18日号掲載

ワイド特集「厚顔無恥」より

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