「1000歳以上の美少女」にカメラマンが殺到! 13万人来場の「AnimeJapan 2024」では「葬送のフリーレン」フィーバー
“私小説が主流”は過去の話
かつて作家の司馬遼太郎は「日本人は、うそを伽藍(がらん)のようにくみ上げて大きな物語を作り出すのが苦手だ。だから日本の小説は自分のことを書く“私小説”が主流となっている」と自嘲気味に語っていた。
だが、それはもう昔の話かもしれない。小説はともかく、こと、アニメやコミックに限れば、日本人が紡ぎだす、“人を食う巨人”や、“鬼と闘う少年剣士”、あるいは“魔法が飛び交う異世界”の壮大なフィクションは、日本のみならず、全世界に多くのファンを得ている。日本のアニメ産業の市場規模は2010年代初めまで1兆3000億円前後にとどまっていたが、気付けばこの10年で、2倍以上に。潜在市場規模は34兆円に上るとみられている。AnimeJapan 2024の活気を見るに、日本アニメの進撃は止まりそうにない。