【光る君へ】鬼気迫る段田安則の藤原兼家 史実の道長は愚直なまでに父と同じ道を進んだ

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 現在、NHK大河ドラマ『光る君へ』で圧倒的な存在感を放っているのが、段田安則が演じている藤原兼家である。視聴者のあいだからも同様の声が上がっているようだ。

 当初から権力への執着心を丸出しにし、天皇に毒を盛るなどの裏工作をする様子が描かれてきた。その最たるものが、花山天皇(本郷奏多)を強引に退位させた寛和2年(986)の寛和の変だった。

 それは手の込んだ策略として描かれた。まず、寵愛していた女御の忯子(井上咲楽)が亡くなって憔悴している花山天皇に、陰陽師の安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)も抱き込んで、忯子を成仏させるには出家するしかないと思いこませた。...

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