「塩谷さんは事実上の引退」 離党勧告となった塩谷元文科相は「安倍さんが亡くなった後に決めたわけでしょう」と他人事
島根が首相の天王山
齢86にして、なんとしても生き残ろうという執念には畏敬の念すらおぼえよう。だが、保身を一番に考えているのは岸田首相も同様で、
「東京と長崎の補選で自民は独自の候補者を擁立できず、不戦敗が決まっています。しかも残る一つ、島根の補選も現状では情勢が厳しい。首相は6月の国会会期末での解散を思い描いてきましたが、島根で大敗すれば、9月の総裁選前での退陣を余儀なくされます。首相は今、世論をなんとか上向きにせねばと躍起です」(前出・デスク)
島根が首相の天王山だというのである。
政治アナリストの伊藤惇夫氏も次のように指摘する。
「首相が厳しい処分に踏み切ったのは、世論の反発を抑えて島根の補選に勝利し、6月に解散総選挙に踏み切りたいとの思惑があったとみて間違いない」
前編では、厳しい処分を下した岸田首相の思惑について報じている。
[2/2ページ]