水原一平氏「違法賭博問題」 急転直下の“訴追”でようやく解けたナゾ

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全ての疑惑が晴れるのはいつか?

 これまで、ドジャースの地元放送局・NBCロサンゼルスは水原氏の経歴についても追及していた。カリフォルニア大学リバーサイド校の卒業とされているが、同校広報担当者の「彼が出席した記録はない」とのコメントを紹介し、さらに「カジノディーラーを養成する専門学校に通っていた。その専門学校も途中で辞めている」と伝えていた。

「水原氏は『カリフォルニア州でスポーツギャンブルが禁止されていることを知らなかった。メジャーリーグの試合に賭けたことはない』と証言しています。しかし、専門学校に通っていたのなら、合法な州と非合法の州がどこなのか、知っていたはずです。今となっては、この証言も信用できません」(前出・米国人ライター)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(51)は韓国遠征からの帰国後、NBCロサンゼルスの記者に球団が水原氏を解雇した影響を問われた。ネガティブな雰囲気を払拭したかったからか、こう答えた。

「選手、そして、我々は大谷と直接話をするようになった。これまではやりにくかった」

 水原氏はドジャースのスタッフとして、年間10万ドル(約1500万円)を得るはずだった。エンゼルス時代もほぼ同額だったという。しかし、代理人のネズ・バレロ氏が所属する大手エージェント会社CAAの助言で、大谷個人からも報酬が出されることになった。時期は大谷がエンゼルスと2年850万ドルで再契約した、21年以降だという。

「大谷の総年俸の1%~2%が球団とは別に、大谷個人から水原氏に支払われていたとNBCロサンゼルスやロサンゼルスタイムズが報じています。大谷は10年7億ドルでドジャースと契約しました。後払い分を含めた今季年俸は7000万ドル(約98億円)なので、1%だったとしても、1億円弱が水原氏に支払われるはずでした」(現地記者)

 水原氏はキャッチボールの相手や球場までの自動車運転、そして、CM出演などについても任されていたそうだ。大谷のグラウンド外の収入は45億円以上とも言われている。

 米連邦検察は「この件で、大谷選手は被害者だ」としているが、全ての疑惑が晴れる日はいつになるのか。

デイリー新潮編集部

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