「陰謀論者と言われる理由はわかりますが…」国賠訴訟で東京都に勝訴した「暇空茜」インタビュー「世間の批判にすべて答えます」

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東京新聞の望月衣塑子氏も訴えた

――11件も訴訟を起こす必要はあったのでしょうか。

 絶対にありました。僕がWBPCと呼んでいる4団体(一般社団法人「若草プロジェクト」、NPO法人「BONDプロジェクト」、NPO法人「ぱっぷす」、一般社団法人「Colabo」)がやっていた東京都若年被害女性等支援事業の2021年と22年分の会計については明らかにおかしかったですから。それ以前もおかしいんですが、住民訴訟の締め切りの関係で2年分に絞らざるをえなかった。

 徹底的に調べてわかりましたが、東京都の若年被害女性等支援事業とDV交付金、国がやっている困難女性支援法に基づく事業は、他の一般的な公共事業と比べて、明らかに予算の使い方や民間団体への委ね方がおかしいんです。これを白日の下に晒すためにはこの件数が必要でした。ですから、やりすぎとは思っていません。

〈一方で、暇空氏は東京都以外にも“戦線”を広げている。Colabo代表の仁藤夢乃氏や弁護団の弁護士、東京新聞の望月衣塑子記者、Xで激しい応酬を繰り広げている自称大学生などに訴訟等を起こし、逆に訴えられたりもしている。〉

 民事訴訟や法的対応は全部で30件くらい並行してやっています。すべての始まりは俗にリーガルハラスメント会見と呼ばれる、Colaboが僕を提訴したことを公表するのに議員会館を謎に使った2022年11月29日の会見からでした。

 あれを受けて僕はカンパを呼びかけ始めました。その時なぜ“訴えるだけでなく訴えられた時の弁護費用にも使わせていただきます”と予め断ったかというと、これからマスコミ、権力側の人たち、共産党と繋がりの深い弁護団が束になって攻撃してくるだろうと感じたからです。

 普通の人が申し込んでも絶対に使わせてもらえないような国会の施設を使って個人攻撃してくるわけですから、これから僕を黙らせるためにもっとすごい攻撃がくるだろうと。それを見据えて、僕の力だけでは無理だとカンパをお願いした。

 ただ、こんなに集まるとは思っていませんでした。大勢の人たちが見返りもないのに僕に託してくれた浄財です。それに応えて全部やるのが僕の義務、責任だと思っている。

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