「ケチさと目ざとさにかけては天下一品」「製薬会社とは名ばかり」 小林製薬の強欲すぎる企業体質とは【紅麹サプリ問題】
「章浩さんは優しくて線が細い」
先月28日の株主総会では厳しい質問が株主から相次ぎ、社長の章浩氏が涙ぐむ場面もあった。
「社内のイベントで提供するお弁当の種類にまで口を挟んでくる強烈なワンマン会長の一雅さんに対して、章浩さんは優しくて線が細いタイプ。先日の株主総会で泣いているのを見て“やっぱり”と思った関係者は多い」(前出の同社関係者)
章浩氏は15歳の時に母を亡くした。それまで両親の仲は円満ではなかったともいわれるがグレることなく、父の一雅氏に忠実に人生を歩んできたようだ。慶應大経済学部を卒業後、花王での修業期間を経て98年、小林製薬に入社した。
「とにかく小林製薬は一雅さんの存在が大きすぎて、今もそのくびきから解き放たれていません。章浩さんが社長に就任してから10年以上たちますが、これといったヒット商品を生み出せておらず、大まかな経営方針も変わっていない。とはいえ、無駄な投資を極力避ける高収益体質が維持できているので、23年12月期まで26期連続の最終増益を記録してきました」(同)
後編では、医薬品の治験の際に被検者の身長を改ざんした問題など、ずさんな開発体制などについて報じている。
[3/3ページ]