中国で「神薬」と呼ばれた「小林製薬」“紅麹サプリ”問題 「被害ゼロ」でも中国国内で“日本製品ボイコット”が起きる深刻理由
小林製薬の「紅麹サプリ」をめぐる健康被害は、いまだ「原因究明の途中」(自見英子・消費者相)とされ、問題収束の気配は見えない。実は今回の一件で「日本以上にパニックに陥っているのが中国」といい、そこには意外な理由があった――。
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小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取後に医療機関を受診した人は1200人を超え、同社への相談件数は5万3000件を上回った。すでに200人以上が入院し、5人が死亡する事態を受け、政府は「機能性表示食品」で健康被害が出た際は、製品との因果関係が不明でもメーカー側に「被害報告」を求める新たなルールづくりの検討に入った。...