「マスターズ」開幕 今年も連戦スタイルの松山英樹 快晴続きで我慢比べになった方が有利か
優勝予想は難しい
世界ランキング3位のジョン・ラームは、昨年のマスターズ覇者。彼は昨年12月にリブゴルフへ移籍したため、今週はPGAツアーの「旧友たち」と移籍以来はじめて顔を合わせ、ともに戦うことになる。
4月上旬にリモート会見に臨んだラームは、リブゴルフに移籍してからオーガスタ・ナショナルに戻ってプレーしたことは、今月のはじめまで「一度もなかった」と明かした。だが、「昨年の優勝以来、マスターズ・ウィークに初めてオーガスタを訪れる形にはしたくなかった」という。そのワケは「チャンピオンズ・ロッカールームに行き、自分の名前が付けられたチャンピオン専用ロッカーを見ると、とても興奮してしまいそうだからだ」という。
マスターズ・チャンピオンになったことを「とても特別なこと」と受け止め、オーガスタ・ナショナルとマスターズにリスペクトを払う姿勢は、PGAツアー選手もリブゴルフ選手も同じだ。
世界ランキング4位のウィンダム・クラークは、昨年の全米オープン覇者。今年はAT&Tペブルビーチ・プロアマを制し、通算3勝を挙げている。そんなクラークにとって今年がマスターズ初出場であることは、きわめて意外な事実だ。
そして世界ランキング5位のザンダー・シャウフェレは、ツアー選手権を含む通算7勝の強者。しかし、メジャー大会は未勝利で、マスターズ優勝は彼の悲願でもある。
それぞれの選手が、それぞれに強い想いを抱いて臨む今年のマスターズ。データや戦績、ランキングから眺めてみても、誰が勝つのかはまったく予想ができないほど混沌としている。だが、サンデー・アフタヌーンが暮れいくとき、グリーン・ジャケットを羽織るのはたった1人だ。
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