JR東日本「ネットバンク」参入で“片道4割引き”優待券が話題沸騰 割安だからこそ行きたい“乗り鉄”おススメの「鉄道旅」3選
まず薦めたいのは“復興支援”を兼ねた鉄道旅
実際の「4割引優待券」の活用法を乗り鉄さんに聞いてみると。
「私なら北陸新幹線をオススメしますね。北陸応援割が4月26日に終了しますが、今後も復興支援という観点で定期的に北陸を訪れたい。魚も美味しいですしね。金沢はJR西日本管内なので割引対象外ですが、東京からだと上越妙高までなら北陸新幹線の片道料金9,440円が5,664円に。そこから金沢までは6,250円なので、往復で約7,500円の割引になります」(同)
同じ“応援”の括りでは、2022年に豪雨災害から11年ぶりに全線再開通したJR只見線もオススメだそう。福島県の会津若松駅から新潟県の小出駅にかけて繋がる秘境路線で、知る人ぞ知る絶景スポットだ。
「東京駅からだと上越新幹線を使って3時間少しかかります。郡山経緯で片道9,440円なので約3,800円の割引になります。新潟側は東京駅からだと越後湯沢経由になりますが、こちらも片道約3,000円の割引に。会津宮下駅からアクセスできる第一只見川橋梁はぜひ一度訪れて欲しい」(同)
家族3人の帰省で往復4万円以上お得になる人も
「もう1つ、ローカル路線でオススメなのが、青森県の川部駅から秋田県の東能代駅を結ぶ五能線です。日本海を望む景色のいい観光路線なのですが、東京からは距離があります。こうした遠方の鉄道旅こそ4割引きのお得感を実感しやすい」(同)
東京駅からは新青森経由だと約7,000円。秋田経由でも約7,500円の割引になる。
もちろん、割引の恩恵を受けるのは旅行客だけではない。青森や秋田に実家がある人は、50万円の預金で条件を満たし、優待券を年間で6枚獲得できれば、家族3人の帰省で往復4万円以上の節約に。計算上では、預金50万円が年利換算で8.4~9%にもなる。
「お得な特典も魅力ですが、将来的にはこうした経済圏が地方路線にまで広がって、不採算路線を維持する助けになってくれれば」(同)
ローカル路線の廃線を目の当たりにしてきた乗り鉄さんは、最後にこう期待を込めるのであった。