もはや人命よりロボットの方が高価? 「総工費23億ドル」ハイテク施設の足元で人間が交通整理をする皮肉(古市憲寿)
世界中のミーハーが集まるとうわさのラスベガスの「スフィア」に行ってきた。2023年9月に開業した高さ112メートルの球体アリーナだ。外側がLEDパネルで覆われていて、常に映像が流されているため、ただでさえ派手なラスベガスの中でも異様な存在感をたたえている。
総工費は23億ドル。日本円で3000億円以上だ。2025年開催予定の大阪・関西万博の会場建設費(最大2350億円と試算)よりも高い。日本世論を二分する万博よりも高額なアリーナというわけである。...