競馬ファンから「これも“紅麹”問題の影響?」の声…「小林製薬会長」所有馬の名義が変わっていた裏事情

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名義変更の手続きは

 馬主としての栄光を目前に、譲渡してしまったということか。ちなみに編集部で調べると、雅苑興業名義の馬は全て、別人に譲渡されていることがわかった。小林製薬は3月22日に記者会見を開き、紅麹の成分を含む健康食品の自主回収を発表。それとほぼ同じタイミングで、馬の名義が変更された可能性が高い。

「小林製薬は目下、紅麹サプリ問題で大きく揺れている。製品摂取後の死者まで報告されるなか、いくら個人の金とはいえ、代表権のある会長が競馬を楽しんでいるとわかれば、非難されることは誰の目にも明らか。さらには、今後、大規模な損害賠償請求の話にまでなれば、愛馬の処分を余儀なくされる可能性もある。そうなる前に、名義を変更するという手を打ったのではないでしょうか」

 もっとも、名義を変更することは簡単なのか。

「競走馬は高額ですから、複数の馬主で共同購入することが多いのです。例えば1億円の馬を2人で買った場合、どちらを代表の馬主にするかは、その2人で決めることができます。ちなみに、名前が世間に晒される代表馬主は、出資率に関係なく、当人同士の話し合いで決めることができます。もちろん、自分で100%出資した場合でも、売買成立さえしていれば、簡単に名義変更はできますね」

「あっ」という間に

 ちなみに、と付け加えて、

「新しいジャンカズマのオーナーは、吉田和美氏。彼女は、日本を代表する生産牧場・ノーザンファームの代表である吉田勝己氏の妻で、彼女自身も馬主として複数馬を所有しています。ジャンカズマもノーザンファーム出身の馬ですから、そもそも吉田和美氏と共同で所有していたのかもしれません。であれば、話が通りやすく、素早く名義変更もできますから」

 小林製薬に尋ねると、

「個人的な情報に関してはお答えできません」

 いずれにせよ、小林製薬会長所有の競走馬は「あ、」という間に姿を消した。

デイリー新潮編集部

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