【韓国総選挙】候補の「4人に1人」が前科者という異常事態 “無免許運転3回”はまだマシ…出るわ出るわのスキャンダル

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「飲酒運転1回、無免許運転3回の前科」を吹き飛ばす

 そのひとりは、「祖国革新党」の推薦候補4位であり、国会議員当選が有力視されているシン・ジャンシク氏。彼は、文在寅政権時代、弁護士としてラジオ放送に出演しながら認知度を築き上げていった(主に左翼政治に偏向した放送だったため、保守支持者からは非難されていた)。

 彼については、立候補を宣言した直後、2006~2007年の間に飲酒運転1回、無免許運転3回の前科があることが判明した。こ保守政党の支持者の間では「放送ではあたかも世の中で最も正義なふりをしながら、飲酒運転の前科者だったとは」と非難が集まっている。

 ところが、そんなシン・ジャンシク氏の前科歴を吹き飛ばしてしまう事実が発覚する。その人物は、「祖国革新党」の推薦候補1位で当選が有力されるパク・ウンジョン氏。検事出身の彼女は、文在寅政権寄りの人物とされ、当時検察総長だった尹錫悦大統領に圧力を加えた一件では、政治的判断によるものという疑惑をもたれた。尹大統領が就任するや否や左遷されたことで、左翼支持者の間で「不当な弾圧」を受けた被害者として、名前があがっている。

 彼女の夫にまつわるスキャンダルが浮上したのは、推薦候補1位に指定された直後だった。立候補直後に情報を公開したことで、弁護士である夫のイ・ジョングン氏の資産が9カ月で41億ウォン(約4億5,948万円)も増えたことが明らかになったのだ。

 彼も元検事だが、2023年4月に退職後に弁護士事務所を開業しており、莫大な財産はその後すぐに築いていることになる。いったいどうやって築いたのか。保守与党やマスコミの追及の結果、大型のネズミ講事件と仮想通貨詐欺事件の被疑者の弁護を引き受け、巨額の受任料を受け取っていたことが判明した。彼が引き受けた詐欺事件は、被害総額1兆ウォン(約1,121億円)という巨額詐欺で、容疑者から被害者への返済は滞っている状況だ。

 彼は、検事在任当時に担当弁護士として契約し、弁護を引き受けてもいた。かつて検察改革の指揮をとっていたチョ・グク氏は、まさにこのような「前官礼遇」の撲滅を主張していた。にもかかわらず、自身の政党の第一候補の夫がこのありさまだったのだ。

 件の詐欺事件の被害者たちは、妻であるパク・ウンジョン氏の立候補取り消しと謝罪を要求した。保守与党はイ・ジョングン弁護士を「犯罪収益授受」疑惑などで告発し、検察は捜査に乗り出した。

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